ひょっとしたら死に結びつく病を宣告されても
歎き悲しむこともなく、平常心で受け止められてしまったのは
そういう感覚というか神経がマヒしてしまっているからだろうか。
もっとドラマチックなシチュエーションであったら
それなりに悲壮感溢れる展開が繰り広げられたのだろうか。

病と闘う、とか、克服する、とか、そういう感覚もない。
だからといって共に生きるとか、寄り添うとか、そんな感じでもない。
今までの続きとして日常は流れ、その中で生きる。それだけだな。

生きていること、すなわち、死を待つ状態であり、誰にでも死は訪れる。
特別なことではないし、畏れることでもない。
死にたくないとは、思わない。
ただ、最期まで、ちゃんと生きたいと思う。
そのためにできることをやりたいと思う。
諦めでも開き直りでもなく
この世に生を受けた瞬間から始まった「残された命」が
最期まで輝いていて欲しいと思う。
出会った人、物、出来事、すべてに感謝し
すべてが意味あるものと受けとめて、大切にしたいと思う。

これが、今の気持ち。

コメント

まひる
まひる
2010年6月2日9:27

モモさん、なんていうか・・・パワーを頂きました。ありがとう。
私は違う意味であがいていますが、同じように「最期までちゃんと生きるように」頑張ろうと思います。

ありす
2010年6月2日11:38

冷静に、柔軟に受け止めて、受け入れておられるのがステキです。一瞬一瞬をきらめいて生きていてね。きっと、私が無駄にしていた時間がどれだけあったんだろう・・ってしみじみ思いました。

ブログ脳外科医
2010年6月2日17:13

生きる事について考え込んでしまった時に,私は岩波文庫の『人は何で生きるか-トルストイ』を読み返します.もう4〜5回は読んだでしょうか.誰にもこれから起きる事はわかりません.

『すべてが意味あるものと受けとめて』

今は,出来る事だけやったらあとは運命を受け入れるしかないと思っています.

もりのいずみ
2010年6月2日19:18

冷静なモモさんに、こちらの方が励まされています。
モモさんの身に起こったことは、誰にでも起こりうること。
その時に、モモさんのようにしっかり受け止められるか、と、自分自身に問いかけています。
もう退院されたのでしょうか?ゆっくり静養なさってくださいね。

おと
おと
2010年6月2日23:12

いつか自分にも訪れるもの。自分にとって後悔のない生き方をしていかなければならないとモモさんの文章を読んで改めて感じました。

自分もガンの可能性はあってましてや父は腎臓がんを患いましたのでその際モモさんの様に冷静に受け止めて自分をコントロールできるか不安です。

モモさん、これからの日々を今まで以上に充実した素敵なものにして下さい。


アルシーナ
2010年6月2日23:44

それはどんな病気でも言えます。難病あるいはガンと言われるとそれだけで「かわいそうに」という目で見られる。でも、生きている自分は全く「かわいそう」ではなく、昨日からの繋がりで生きているんです。フツーなんです。
そんな境地に至ったモモさんはよっしゃ!って思えるし、そうやって思えるだけ大丈夫。しなやかに生きていけます!

モモ
2010年6月3日21:23

>まひるさん
いやー、自分ではなんともできない要素が大きい分
まひるちゃんの方がずっとたいへんそうな気がして心配です。

>ありすさん
冷静でも柔軟でもなくて、自分を思いっきり甘やかして正当化してるだけかも、です。
ありすさんこそ毎日本当に充実していてステキです。私のお手本です。

>脳外科医さん
ありがとうございます。ぜひ読んでみます。
今回の入院に、私は「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ著)を
お守りに持って行きました。
『すべてが意味あるものと受けとめて』まさにそういう本なのです。

>もりのいずみさん
2週間前に手術、10日前に退院しました。
おかげさまでラッキーなことが重なり経過も順調です。
来週からぼちぼち仕事にも復帰する予定です。

>おとさん
私なんて日々もう余生みたいな感じですけど
おとさんはまだまだやるべきことがたくさんありますよ!

>アルシーナさん
周りの人の反応がほんとうにいろいろで人間観察できますね。
私なんて自分がこんなだから他人にもあまり声とかかけてあげられなくて
冷たい人って思われてると思います。
「しなやか」ってステキですよね。ぜひそうなりたいです。

MONI
MONI
2010年6月8日23:53

モモさん!無理しないでくださいね…

モモ
2010年6月9日7:33

>MONIさん
ありがとう!
大丈夫。無理はしませんよ♪

Sea
2010年6月13日16:01

私自身は、全然落ち着くことも出来ず、そんなことを子どもの頃から考えてて・・・よく号泣してました。今でも心の奥底に、すごい奥の方に沈めてて・・・上がってこないようにすごい重い重石をして沈めてる・・・そんな感じです。
でも、父がなくなり、だんだん身近なものとして捉えられるようになってきてるのかもしれません。

モモ
2010年6月14日8:12

>Seaさん
私も決して落ち着いているわけではなく、日々刻々と気持ちが揺れ動いています。
ここは、そういうはけ口になってしまっているので、不快な気分にさせてしまったらごめんなさい。

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