中学生~高校生の時に読みふけった作家さんのひとりだった。
きっかけは「ブンとフン」。
ことば遊びやパロディの面白さに夢中になった。
「ブンとフン」的な文章というか手紙というか落書きを
思い付くままノートの切れ端に書いては
授業中にクラスメートと回し読みをして
先生にバレないように笑いを堪えるのがたいへんだった。
箸が転んでも可笑しい年頃だったから
それはもう楽しくておかしくて、夢中になった。

芝居を見たりやったりするようになると
井上戯曲の面白さに取り憑かれた。
いろいろ観た中で忘れられないのは「イーハトーボの劇列車」。
そして最後は昨年の「ムサシ」。
面白かった。

「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」は
文章を書く上での基本姿勢を見直させてもらった大切な一冊。
珠玉のアドバイス満載。時々読み返して自省している。

この本(講義)の最後の方にこんなことばがある。
『わたしも書く時間が残り少なくなってきました。
あと十年も書ければと考えたり、できたら、十三年、あと十四年は、
と考えたりしますが、十五年は持たないと思っています。
 頭の中にはかきたいものがいっぱいあります。
それをし終えて、頭のなかをからっぽにして死んでいきたい。
そのためには一分、一秒、寸暇を惜しんで書いていかねばならない』
1996年の11月16日のことばだから、それから13年と5ヶ月。
まだまだ書きたいことがたくさんあっただろうな、と思う。

いろいろと教え、楽しませてくださってありがとうございました。
安らかにお眠りください。

コメント

nophoto
ぶるーうるふ
2010年4月14日2:54

モモちゃんは本当にいろいろと勉強しているね・・・アタシは彼については何も知識がありません。
頭が下がります。。。

モモ
2010年4月14日10:28

>うるふちゃん
勉強なんてしてないよー!
たまたま出逢って好きになるとちょっとのめり込むだけ(笑)
知らないことは全然知らないよー。
わがままなだけですワ。お恥ずかしい・・・

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