20年前、ある人から、福島正実版「夏への扉」をプレゼントされた。
私が「アルジャーノン」を好きだと話したら、これも読むべきだ、と。
それ以来その本は私にとって大切な一冊になった。
その人との短い縁はすっかり途絶えてしまい
おそらく、この先も決して交わることはないだろうけれど。

今回「アルジャーノン」の翻訳者による新訳版が出たと知り
さっそく購入、読了。

福島版は格調高い文章でそれはそれは味わい深く面白いのだけれど
今回、20年前でさえ古すぎると思った単語がやや現代風に訳され
(例:ハイヤード・ガール=『文化女中器』→『おそうじガール』)
テンポのよい文章はライトノベルのようで、読みやすくなった。
そして、やっぱり、面白い。前向きになれる貴重な一冊。

「2001年宇宙の旅」を見た時にも感じたのだけれど
過去に描かれた未来よりもさらに先を、私たちは生きてしまっているのだ。
夢はどれくらい実現した?
「ハイヤードガール」はルンバに近いのかな?
「製図工ダン」はCADだな。
・・・その程度か?

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