いかりや長介さんを悼む

今期最後の有給休暇消化。

だいたい平日に休みっていうと
学校行事だったり、映画観に行ったり
オニのように忙しく過ぎてしまうのが常ですが
今日は子供達が午前中で帰ってくるしで
どこにも行けませーん。

...とか言い訳してのんびりダラダラ。
たまにはいいよね。（いつもか）

ワイドショーも久し振り。
いかりや長介さんの話題が多いな。
いかりやさん見ると父を思い出すんだよな。
（なんて書くと故人のようだが、父は元気で生きてます）
特に似てるって訳でもないんだけど、なんとなく。
ダンディで渋くてカッコ良いとこじゃないよ。
しょぼくれたジジィを演じてみせる時の情けない感じとか
ふっと表情を緩めた時の目もとの皺の加減とかが
なんかしらんけど、うちの父なんだよね。
年齢もそんなに変わらないし。

テレビっ子で、いわゆる全員集合世代の私にとって
ドリフターズは家族みたいに身近な存在だったし
だから、いかりやさんが年を重ねる姿を通して
父の老いを確認していたのかもしれない。

「踊る大捜査線」が始まるよりもずっと前
なにかのドラマでいかりやさんを見たことがある。
駅前の放置自転車を黙々と片付けるオッサンの役だった。
主人公が誰だったかも覚えてないんだけど
その彼に説教するシーンが妙に印象的で
というか、なんでもないシーンなのに感動して泣いてしまんだよね。
いかりやさんって凄いと思った。
こんな味が出せる人なんだなって。
だから後年、彼の演技が高く評価されるようになって
ほぅらね、やっぱり！やっとみんな気付いたのね、なんて思ったものだ。

キリンラガーのCMも好きだったな。
ベース弾くやつ。
とても、とても、カッコ良かった。

もうちょっと生きていて欲しかったな。
両親くらいの年齢の人が亡くなるといつも感じるが
今回は特にそう思う。
淋しいな。