・・・のDVDをレンタルしてきたので見ます。

 
 
 
 
 
 
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見ました。

邦題が悪いですね。
なんか「船の上のピアニスト」とか
「戦場のメリークリスマス」とか連想してしまって
すっごくドラマチックなものを期待してしまう。
けど全然そんな映画じゃない。

途中まで、何にもしない主人公にいらいらしていました。
なんだ、ただの傍観者じゃないか、って。

でも、そこなんですよね、この映画のすごいところ。
傍観者なんです。
全然ヒーローじゃないんです。
自分はたいして努力しないのに
なんだかわかんないけど助かってしまうんです。
たまたま運が良かったって云うか、恵まれてたって云うか
ひょっとすると「芸は身を助ける」ってことかもしれないし
でもやっぱり結局は「神のみぞ知る」ってことになるんでしょうね。
でも、それこそが真実じゃないか、って思うのです。

なんでこんな映画作っちゃったんだ?って疑問に思い
いろいろ検索等してみました。
で、ちょっとわかった。
ポランスキー監督自身が「生き残り」なんですよね。
主人公と同様、ポーランドで、収容所送りになった母親は
亡くなってしまったのに、自分は生き残ってしまった。
彼はそういう負い目みたいなものを抱えているんじゃないかと。
だからこそ、傍観者として描くことができたんだろう。
というか、傍観者としてしか描けなかったんだろう。

「風が吹くとき」を見終わった後のような
静かで深い感動が押し寄せてくる作品。
でも私は「ライフ・イズ・ビューティフル」の方が好き。
 

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