モモは健さんが好きだ。
健さんにいちばん似合うのはやくざ映画だと思う。
それでなければユーモアやセンスの良さを感じさせる
「ブラックレイン」の刑事みたいな役。
だから、無口で不器用でクソ真面目と云うお決まりのキャラクターで
感動の押し売りみたいな近年の映画群は、実はあまり好きでない。
「鉄道員(ぽっぽや)」も泣けなかったもんなぁ。
浅田次郎の原作は大好きなんだけどなぁ、
それが健さんで映画って聞いた途端、なんか見え見えって感じで
絶対に泣かされるもんか、なんて思っちゃったもん。

今回借りてきたビデオは「ホタル」。
これは素直に良い映画だ、と思えた。
テーマがものすごーく重たいのが、かえって救いだったような。
やや単調過ぎたので、睡魔と闘いながらの鑑賞だったが、
見逃した部分が惜しくなってわざわざ巻き戻しするところが
先週借りた米真珠湾映画との大きな違い。(笑)
健さんも、よく喋っていたので良かった。

そして期待の奈良岡朋子。この人は素晴らしい。
これはもう芸術です。
その昔「サンダカン八番娼館・望郷」という映画で
田中絹代の名演に感激した時のことを思い出した。
二十年後、私もこんな語りができる人間になりたいな...
なんて思うけど、きっと現実は、早口でまくしたてる
関西人なおばちゃんになってしまっていることだろう。トホホ

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